5年程、医療事務として病院に勤めた経験があったことから、リハビリの大変さを間近でみてきたつもりでした。しかし、実際にリハビリを体験してみて、見るのとやってみるのとでは大きな違いがありました。

36歳の時、突然発症した脳出血により、左半身に麻痺が出ました。特に左手に重い麻痺の症状が出ました。手を肩から上に挙げることはできたのですが、肘から下の神経に麻痺が現れたため、指が全く動かなくなってしまいました。左足の方は、若干歩き辛さはあったものの、左手程麻痺の症状はありませんでした。

リハビリは、出血が止まっていたこともあり、入院した2日目から開始されました。リハビリはできるだけ早く開始した方が回復が早いのだそうです。左足と左手のリハビリは、それぞれ違う部屋でそれぞれのリハビリの先生に指導していただきました。

比較的左足の方は麻痺の症状が軽かったこともあり、先に完了することができました。問題は、左手の方でした。全く握力が無い状態から指を動かすというのは、脳でどう指令を出すのか、以前はどう動かしていたのかが自分でも分からず、全身に力ばかり入ってしまいました。おかげで、毎回左手のリハビリを終えた時には、全身汗びっしょりの状態になっていました。

しかし、リハビリの先生の指導のおかげで、大きなボール、紙コップ、小さなパチンコ玉、お金のコインを掴めるまでになり、順調に握力も回復していきました。そして、リハビリを終える頃には、全く指を動かせなかった状態から、握力20キロになるまで回復しました。

若かったこともあり、回復はかなり早かったようですが、それでもここまでくるにはかなり大変な思いをしました。簡単なことができない歯がゆさを感じながらも、辛抱強くリハビリをしたことで、今では普通に日常生活を過ごせています。これも、リハビリの先生のおかげだと思っています。